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「天上の虹」について皆さんからいただいたメールに里中がお答えします。

掲載日付の新しいものが上の方です。

New!!
五百重などの娘という字はおとめと読むのはどうしてですか?
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長屋王や鈴鹿王は天皇の孫だから、王という字が付くんですよね?
では王が付く額田も昔の天皇とかの孫だったんですか?
大津皇子の変に関して、「父上(天武)が私を跡継ぎに指名してくださった」という大津の主張は,真実ですよね?
19巻あとがきの部分で阿倍内親王のことを「父が天皇でも母が皇族でもない」と記してありますが、阿倍内親王の父親は天皇だったとおもうのですが?
「紀皇女」は実在の人物なのでしょうか?
「上皇」という位は讃良の前にも存在していたのですか?
なぜ珂瑠皇子は天皇の孫なのに「王」ではなく、「皇子」なのですか?
大伯が好きなのですが、もう登場しないのでしょうか?
16巻122ページの高市の台詞は誤植じゃないでしょうか?(2003.8.10更新)
吉備皇女は誰の子どもなのですか?
天智の子に水主皇女がいますが、系図に載っていませんが?
コミックスが本屋さんにありません。絶版になってしまったのでしょうか?
講談社文庫の「天上の虹」文庫本版6巻の続きはコミックスの何巻からですか?
「天上の虹」文庫本6巻の続きはいつ出ますか?

Q: 天上の虹で讃良の母の遠智や御名部の母の姪などの娘という字はいらつめと読むのに、五百重などの娘という字はおとめと読むのはどうしてですか?
なにか理由とか違いがあるんですか? (但馬大好き☆ さん)
A:

私にもよく解りませんので、学者の先生に聞いた事があります。
答えは
「なぜかな?しかし慣習として読まれている呼び名で呼んでいるので・・・」
という心もとない返事でした。

Q: 長屋王や鈴鹿王は天皇の孫だから、王という字が付くんですよね?
では王が付く額田も昔の天皇とかの孫だったんですか? (但馬大好き☆ さん)
A:

いろんな説があってよく解らないのです。
確かに「王」がつくので天皇の孫・・・・という事なのでしょうが・・・。
父は「鏡王」と言われています。(額田の姉は鏡女王)
いずれにせよ額田は謎の多い存在です。
だからロマンチックなのかも・・・・・。

Q: 大津皇子の変に関してなのですが,「父上(天武)が私を跡継ぎに指名してくださった」という大津の主張は,真実ですよね?讃良さまは「こんな大事なことを言い残さない人ではありません」と反駁していますが,実際は言い残さない人でしたよね。明らかに大津が正しいのに,勢いで押し切ってしまった感じがして,普段の讃良さまが魅力的なだけに,少し残念です。
大海人さまの真意を,戦友である讃良さまは理解していなかったんでしょうか?
讃良さま自身,かつて,「律令制が整えば草壁,整わなければ大津に後を任せた方がいい」と言っていたのに・・・・(aya さん)
A:

実はこれこそが描きたかったポイントです。
人はお互いにどちらも悪くないのに、時として食い違ってしまうことがあります。
大津にとっても讃良にとっても、それぞれが信じている事が「真実」なのです。
大海人が讃良にきちんと真意を伝えておくべきだったのです。
讃良は大海人との愛に信念を抱いていたからこそ「自分に言わないはずはない」と思い込んだのです。

私なりに「どちらも悪くないけど巡り合わせが悪いと悲劇を生む場合がある」事を形にしたくてこのような展開を考えました。

現実はどうだったのか、今となっては誰にも解らない事ですが、どんな時でも人はすべて「自分なりに正しいと思える生き方をしたい」と願っているものと思いたいのです。だから一人一人誰も単純な悪人にしたくはないのです。

大津事件は「事を急いだ大津の若さ」と「他の可能性(大海人が自分に言い残さなかった事がある)を受けいれられない讃良の意地が生んだ悲劇として描きました。

いずれにせよ大津は不運であり讃良は孤独です。

ラストシーンを楽しみにしていて下さい。

Q: 「天上の虹」19巻のあとがきにかえて3の個所で、安倍内親王の事に触れておられますが、「1.「父が天皇」でも2.「母が皇族」でもない」と言う表現は、又混乱される方が多いのでは…と、思います。
安倍内親王の父は聖武天皇で、母は藤原氏の光明子ですから、「「父が天皇」でも「母が皇 族」ではない」という表現の方が、解り易いのでは…と素人判断ですが…如何でしょう?

「阿倍内親王は父は天皇ではなく母も皇室出身ではないが皇太子になり、二度即位した」とありましたが、阿倍内親王の父は聖武天皇ではなかったではないでしょうか?(なな さん)

阿倍内親王は、「父が天皇でも母が皇族でもない」という記述がありますが、父親は聖武天皇ではないでしょうか。(日出-ひづる- さん)

A:

その部分は誤植で、
1.父が天皇でも
2.母が皇族ではない
が正しいものです。

この件につきましては、たくさんの方からご質問やご指摘をいただきました。
ありがとうございます。次回の重版の時には直すようにします。

Q: 紀皇女は実在の人物なのでしょうか?

この作品では、珂瑠皇子と紀皇女が婚姻関係になっていますが、いろいろ自分なりに調べては見るものの、それに関する文献がないのです。
これは架空のものなのでしょうか?それとも史実であるなら、何で分かるのでしょうか?(ぼん さん)

今まで読んだ文献には紀皇女という女性は登場していなかったように思うのですが、紀皇女は先生の創作上の人物なのでしょうか?(清野貴子 さん)

紀皇女は没年死因が分からないのはきっと何かがあるからなんでしょうね?
そういえば紀皇女はほかの歴史書によるとなんとか王という人に嫁いだと書いてありました。でまた別な本(昔持ってたマンガの万葉集なんですけど)では紀皇女は珂瑠皇子の妃とも書いてありました。
何かその辺は凄く気になるところです。(ひろえ さん)

A: 実在の人物です。公の文書では、子供を産んだ女性が○○皇子の母として記録されますが、子を産んでいない人は記録されにくいのです。でも紀皇女の場合は父親が天皇ですから、天武天皇の子供の1人として記録されています。
紀皇女と珂瑠皇子の関係については、万葉集を参考にしていろいろな説があります。私なりに紀皇女の人生をドラマチックに組み立ててみました。
弓削皇子と紀皇女の不倫についても、当然公式記録には書かれてありませんが、万葉集に弓削皇子と紀皇女を思って作った歌が4首残されています。それをもとに2人の恋の成り立ちや状況を描きました。
Q: 「上皇」という位は讃良の前にも存在していたのですか?

「天上の虹」の19巻の最後のほうで、讃良が太上天皇の位を定めて、自分が就くことを宣言していますが、その時の説明で『「天皇」に対し「上皇」と呼ばれるようになるこの立場は讃良が第一号である』とあります。つまり「太上天皇=上皇」ということですよね。しかし「天上の虹」1巻の81頁で、すでに「上皇」という言葉が出ているのはなぜですか?
次のシーンのところです。
皇極天皇:額田や、子どもたちのお相手がすんだら、わたしの歌の相手もしておくれ
  額田:はい、上皇さま
  讃良:だめだめ、おばあさま。まだまだお勉強するんだから
  大田:額田は人気ものだから、ひとりじめするのはわがままよ
皇極天皇を「上皇」と呼ぶのは、おかしいのではないのですか?(アコ さん)

A: 確かにおかしいので気にかかっていました。
1巻を描いた頃は「のちに正式名称として呼ばれるスタンダードな呼び方」を主に書いていたので、書き直した方がいいかも知れません。考えておきますが、重版がかかったら直せると思います。
Q: なぜ珂瑠皇子は天皇の孫なのに「王」ではなく、「皇子」なのですか?
A: 当時の正式名称(とはいっても当時生きていないのでよく分からないのですが・・・)を基準に書いていますので、いろいろつじつまの合わないところあります。なるべく分かりやすく書きたいとやっていますが。
Q: 私は大伯が好きなのですが、大津の死後全く出てきませんがまだ存命のはず。彼女は天智、天武の娘達の中では血筋の高貴さではぴか一で斎王を解任されたあと大津の冥福を祈っていただけということはないと思うのですが。(Michi さん)
A: 大伯皇女はまだ元気でおります。(単行本20巻)これからまた出てきますのでお楽しみに。
Q: (−前略−)最近抜けていた16巻を読んだのですが、122ページの高市の台詞が『まるで五百重さまの不義の相手はそのかたなのかと思わせるほど』となっているのですが、『そなたなのかと』の誤植じゃないでしょうか?第三版です。もし違ってたらすみません。(亮一 さん)
A: うちにある第二版までをチェックしたが「そなたなのか」になっています。第三版でなぜ変わったのか、版元に確かめてみます。

***確認しました***
2版までは 「まるで……五百恵さまの不義の相手はそなたなのかと思わせるほどー」だったのですが、
五百重の「え」が「恵」になっていて、その文字の修正を3版で行った時に「そなたなのか」が「そのかた」に間違えてしまったと言う事でした。
で、
「まるで……五百重さまの不義の相手はそのかたなのかと思わせるほどー」になったようです。
次の版が出る時には、両方正しく写植してもらう様にします。

Q: 吉備皇女は誰の子どもなのですか?

長屋王残照記でも先生が書いてましたが(また続日本記の記述)長屋王と吉備皇女も子供達が元明により皇孫にされましたがなぜその後に書いた天上の虹で吉備皇女を元明の子ではなく采女の子と言う設定にしたのですか?どうしても納得できません。
また、天智の子に水主皇女がいますが重要でない為か存在すら省かれてますね?系図くらいには載せてもよかったのでは?(明日香村好き さん)

A: 吉備皇女は阿閇の子どもではないという説もあり、じゃあ母は誰なのかということについてはほとんど書かれていません。
そこで私としては、阿閇が「自分の産んだ子と同じように扱った」という設定にしました。それで「長屋王残照記」のところには、もう誰も「吉備が実は誰が産んだ子か」ということは気にしない状態になっていた−ということです。
ストーリーの性格上、吉備の出生の事情については余分な説明になるので敢えて触れませんでした。
Q: 天智の子に水主皇女がいますが重要でない為か存在すら省かれてますね?系図くらいには載せてもよかったのでは?(明日香村好き さん)
A: そうですね、系図に入れます。ぜんぜん出てこないからと言って失礼しました。
Q: 「天上の虹」コミックスを本屋さんで探しても見つけることができません。もう絶版になってしまったのでしょうか?
A: コミックスにつきましては、まだ発売しておりますので、本屋さんに在庫がない場合、本屋さんを通じて注文して頂ければ手に入ると思います。 本屋さんが注文を受け付けてくれない場合は直接単行本に書いてある講談社の編集部などにお問い合わせ下さるか、講談社のネットショップ(http://shop.kodansha.jp/bc/comics/ )などでも販売しておりますので、そちらからお探しになってみて下さい。よろしくお願いします。
Q: 講談社文庫で「天上の虹」6巻まで読了しました。 持統天皇の即位後の続きが読みたくてしかたないのですが現在発売中の19巻は多分、先に進みすぎているように思います。どの本を注文すれば続きが読めるのかぜひ教えてください。(夢野 華 さん)
A: 文庫本の6巻の続きは、コミックスの14巻からです。
Q: 講談社漫画文庫は現在6刊まで発売されていますが、続刊はいつごろ発売されるのでしょうか?(ななっち さん ほか)
A: 出版社(講談社)が決めることなので、私がコントロールできることではありません。「天上の虹」の文庫本の続刊予定は、今の所たっておりません。
刊行の決定がありましたら、当サイト「里中プロダクションからのお知らせ」ページにてご案内させていただきますので、こまめにチェックして下さいね。
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